今年に入っても続く物価高。
特に年金生活の方は仕事による収入がなく、決まった年金額と預貯金などで生活せねばなりません。
お米や野菜、光熱費なども昨年の同じ時期に比べて上がっているため、生活が苦しいと感じる方もいるでしょう。
公的年金については、年金の収入が一定を下回る方に「年金生活者支援金」という制度があります。
本記事では、この支援金について解説します。また、老後生活に向けた準備についても考えていきましょう。
1. 【最新】2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら?
年金生活者支援給付金は、受給している年金の種類(「老齢年金(国民)」「障害年金」「遺族年金」)によって給付額が異なります。
2025年度の年金生活者支援給付金の基準額は以下のとおりです。
1.1 【年金生活者支援給付金の給付基準額】
- 老齢年金生活者支援給付金:月額5450円
- 障害年金生活者支援給付金:1級 月額6813円、2級 月額5450円
- 遺族年金生活者支援給付金:5450円
年金生活者支援給付金の要件を満たすことで、実際には個人差がありますが給付基準額としては月に約5000円の給付金を受け取ることができ、年間ではおおよそ6万円が年金に追加されます。
さらに、この給付金は「受給者」単位で支給されるため、もし夫婦2人とも要件を満たしていれば、年間で約12万円の支給を受けることができます。
ただし、上記の老齢年金生活者支援給付金はあくまで基準額に過ぎず、実際の金額は保険料納付済期間に応じて計算されるため、個人ごとの差があります。
次章では、老齢年金生活者支援給付金の実際の計算方法について確認していきましょう。