2月14日は、2025年に入って初めての公的年金支給日でした。この日、月額30万円の厚生年金を受け取った人がいます。
将来、自分が受け取れる年金額に不安を抱えている方も多いでしょう。また、物価や光熱費の値上がりにより日々の生活に余裕がなく、老後資金の準備を後回しにしている方もいるのではないでしょうか。
そんな中、「年金を月額30万円受給」と聞くと羨ましく思えるかもしれません。では、実際に年金を高額受給している人はどれくらいの割合なのでしょうか。
また、現役時代にどれくらいの収入があれば、厚生年金を月額30万円も受給できるのでしょうか。
今回は、厚生年金の受給額平均や、老後に向けて今からできる対策について一緒に考えていきましょう。
1. 日本の公的年金は「厚生年金と国民年金」の2階建て構造
日本の公的年金制度は「2階建て」と言われています。
これは、基本となる「国民年金(基礎年金)」と、上乗せ部分の「厚生年金」の2つの年金制度で成り立っているためです。
また、働き方や立場によって「国民年金だけに加入する人」と「国民年金と厚生年金の両方に加入する人」に分かれます。
次に、「国民年金」と「厚生年金」それぞれの基本的な部分を見ていきます。