AIアシスタントの登場や2025年10月に予定されているWindows 10のサポート終了などを控え、PC市場が盛り上がりの兆しを見せています。そんななか、富士通クライアントコンピューティング株式会社(以下、FCCL)は今春にFMVブランドを刷新し、若年層に向けて新しいコンセプトのPCを展開すると発表しました。1月16日に開催された発表会の情報をもとに、新しいFCCLの特徴と魅力を解説します。

FCCLがブランドリニューアルに合わせて発表した「FMV Note C」

PCの写真

出所:富士通クライアントコンピューティング株式会社

1. 【新しいFCCLの特徴は?】国内シェアはNo.1、それでもブランドを一新する理由

直近のPC市場におけるFCCLの状況をみると、2024年の販売数量シェアでノートPC・デスクトップPCともに国内トップシェアを獲得(株式会社BCN調べ)するなど好調です。一方で、スマートフォンの高性能化などにより若年層を中心にPCへの関心は低下しており、FCCLとしても喫緊の課題として認識しています。

発表会で同社の大隈健史社長はブランドリニューアルの理由を「コロナ禍などを経て、PCは暮らしに欠かせないツールとして再定義された。こうした背景を踏まえて、当社も変わっていくべきと判断した」とコメント。「暮らしを快適に、より応援するブランドを目指していく」と語りました。

富士通クライアントコンピューティング株式会社の大隈健史社長

スピーチをする男性の写真

筆者撮影

具体的には「国内の一貫した製造体制やラインナップの幅広さなどの強みはそのままに、各製品の個性を際立たせ、お客様に求められるプレミアムな製品を作っていく」(大隈社長)とのこと。新しいFMVのコンセプトとして掲げるのは以下の3点です。

  • シンプルで分かりやすい
  • 現在の価値観に合う
  • 日本の暮らしを応援する

今回のブランドリニューアルでは、ロゴや製品名称も変更。ロゴはシンプルかつ洗練されたフォントに刷新し、未来感を意識しています。製品名称はこれまでノートは「FMV LIFEBOOK」、デスクトップは「FMV ESPRIMO」という名称でしたが、シンプルに「FMV Note」と「FMV Desktop」に変更します。

FMVの新しいロゴ

ロゴの画像

出所:富士通クライアントコンピューティング株式会社