地方公務員の給与は、人事院勧告をもとに、国家公務員や民間企業の給与動向も踏まえながら決められています。公務員は安定した給与が魅力ですが、自治体によって給料は異なります。
公務員の給与を確かめるうえでチェックしておきたいのが「ラスパイレス指数」です。ラスパイレス指数については、総務省の調査で公表されています。ラスパイレス指数が高いのはどの自治体なのでしょうか。そもそも、ラスパイレス指数とはなんでしょうか。
この記事では、地方自治体のラスパイレス指数について解説します。上位の自治体や数値の見方などを紹介します。
1. 地方公務員の「ラスパイレス指数」とは?
ラスパイレス指数とは、すべての地方公共団体の一般行政職の給料月額を同じ基準で比較するための指数です。国家公務員の一般行政職の給与を規定した「俸給表」の月額を100とした場合に、地方公務員の月額給料がどれくらいかを示しています。
指数が100より低ければ国家公務員の一般行政職よりもやや少ない給料、100を上回ると多くの給料を受け取っていることになります。なお、手当については指数計算の対象外です。
ラスパイレス指数を公表しているのは、総務省の「地方公務員給与実態調査結果」です。都道府県、政令指定都市、市区町村とさまざまな単位別に指数を公表しています。