2. 年金生活者支援給付金の計算方法
年金生活者支援給付金の計算額も、給付金の種類によって異なります。
老齢年金生活者支援給付金では、月額5310円を基準として算出する下記の(1)と(2)の合計額が給付される仕組みです。
(1)5310円 × 保険料納付済期間 ÷ 被保険者月数480月
(2)1万1333円 × 保険料免除期間 ÷ 被保険者月数480月
給付額を計算するうえで必要となる「保険料納付済期間」や「保険料免除期間」は、年金証書やオンラインの「ねんきんネット」で確認することができます。
なお、基準となる月額は物価変動の状況に応じて毎年見直しが行われます。
最新の給付額は厚生労働省のホームページ、もしくは年金生活者支援給付金の専用ダイヤルで確認するとよいでしょう。
3. 年金生活者支援給付金は毎月どれくらいもらえる?
前述の通り、年金生活者支援給付金の種類に応じて算出された金額が支給されますが、具体的にどれくらいの金額を受け取れるのでしょうか。
厚生労働省の調査によると、2024年3月における年金生活者支援給付金の種類別の平均給付月額は下記の通りです。
- 老齢年金生活者支援給付金…4014円
- 補足的老齢年金生活者支援給付金…2116円
- 障害年金生活者支援給付金…5555円
- 遺族年金生活者支援給付金…5057円
老齢年金生活者支援給付金では月々の平均給付額が約4000円となっており、年間4万8000円が年金に上乗せされる計算です。
老齢年金生活者支援給付金では、公的年金などの収入が年間約89万円以下の人が対象となりますので、仮に公的年金の受給額が年間85万円の人が上記の給付金を受け取った場合、年間の収入がおよそ90万円まで上乗せされることとなります。