1. 60歳代・二人以上世帯の貯蓄額
まずは、60歳代の二人以上世帯の平均貯蓄額をみていきます。
1.1 家計調査による年齢別平均貯蓄額と資産内訳
2023年時点で、世帯主が60歳代の二人世帯における、貯蓄種類別の貯蓄平均は下記の通りとなっています。
【世帯主が60歳代の二人世帯貯蓄平均額】
- 貯蓄合計:2432万円
定期性預金:700万円
通貨性預貯金:833万円
生命保険など:465万円
有価証券:410万円
その他(金融機関外):25万円
通貨性預金(普通預金や現金)の保有割合は全体の3割以下となっており、生命保険や定期性預金など、貯蓄性のある金融資産で資産を合計すると流動的な通貨性預金よりも割合が高くなります。
一方で、負債の内訳は下記の通りです。
【世帯主が60歳代の二人世帯負債平均額】
- 負債合計:201万円
住宅・土地のための負債:163万円
住宅・土地以外の負債:24万円
月賦・年賦:14万円
負債額を考慮すると、およそ2231万円が純粋な資産額となります。