3. 【厚労省公表】2025年度「国民年金・厚生年金」の年金額例

70歳代世帯の約9割が老後の収入源として挙げた「公的年金」は、物価や現役世代の賃金を踏まえ、年度ごとに見直しがおこなわれています。

2025年1月24日、厚生労働省は「令和7(2025)年度」の年金額を、2024年度から1.9%引き上げることを公表。昨今の物価上昇には追い付いておらず、実質的には目減りしているものの、年金額のプラス改定は3年連続です。

3.1 【厚労省公表】2025年度「国民年金・厚生年金」の年金額例

【厚労省公表】2025年度「国民年金・厚生年金」の年金額例

2024年度の年金額の例

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」をもとにLIMO編集部作成

  • 国民年金(※1):6万9308円(対前年度比+1308円)
  • 厚生年金(※2):23万2784円(対前年度比+4412円)

※1:昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円(対前年度比+1300円)です。

※2:男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。

国民年金は1人分の満額です。一方、厚生年金は厚生労働省が試算した「モデル夫婦2人分の年金額例」。「標準的な収入で40年間働いた会社員の夫と、専業主婦の妻」の組み合わせが40年間続いたケースの試算結果となります。

働き方や男女の役割が多様化するこんにちでは、参考になりにくい感じる人もいるでしょう。そこで、次では上記の年金額例とともに公表された「多様なライフコースに応じた年金額例」についても見ていきます。