3.2 障害年金生活者支援給付金の対象者
障害年金生活者支援給付金の対象者は、障害基礎年金を受給している人の中で次の要件を満たした人です。
- 前年の所得が「472万1000円+扶養親族の数×38万円(※)」以下である
※70歳以上の配偶者や老人扶養親族は48万円、特定扶養親族や16歳以上19歳未満の扶養親族は63万円で計算します。
老齢年金生活者支援給付金とは異なり、家族の収入などは関係なく年金受給者本人の所得のみで判定します。
3.3 遺族年金生活者支援給付金
遺族年金生活者支援給付金の対象者は、遺族基礎年金を受給している人の中で次の要件を満たした人です。
- 前年の所得が「472万1000円+扶養親族の数×38万円」以下である
前年の所得の計算方法は、70歳以上の配偶者などの計算方法を含めて障害年金生活者支援給付金と同じです。
4. まとめにかえて
年金生活者支援給付金の支給件数は、2024年3月時点で784万5083件です。
老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金を含む)が支給件数の70%以上を占め、残りの大半を障害年金生活者支援給付金が占めます。
各支援給付金の平均給付金額は次の通りです。
- 老齢年金生活者支援給付金:4014円
- 補足的老齢年金生活者支援給付金:2116円
- 障害年金生活者支援給付金:5555円
- 遺族年金生活者支援給付金:5057円
給付金の対象となる要件も確認して、老後の資金計画を立てるときの参考にしてください。
参考資料
西岡 秀泰