老後の生活を支える大切な収入源である公的年金。しかし、昨今の急激な物価上昇から「将来年金だけで生活できるのだろうか」と不安を感じている方もいるかもしれません。

この記事では、厚生労働省が2024年12月に公開した最新の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、現在の年金支給額を解説していきます。

記事の後半では老後対策の取り組み方についても紹介しますので、今後のライフプランを考える際の参考にしてください。

1. 【最新データ】厚生年金の平均受給額は約14万7000円

前述の厚生労働省の調査によると、2023年における厚生年金の平均月額は14万円6429円です。

「会社員や公務員は年金が2階建てだから大丈夫」と考える方もいるかもしれません。ただし、上記の金額は年金の1階部分である国民年金も含んだ金額です。

老後の収入が月々約14万7000円となると、現役時代と比べて大幅な収入減となることは必至ともいえるでしょう。