インフレへの備えとして、改めて注目を集めている「金」。長期分散投資の一部に組み込みたいと考える人も増えています。
では、金を毎月1万円ずつコツコツ積み立てた場合、どのくらい資産は増えるのでしょうか。過去10年間のデータをもとに、純金積立のリアルな結果を確認していきます。
あわせて、純金積立を行う上での注意点や知っておきたい視点も交えて見ていきましょう。
1. この記事の3つのポイント
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2016年からの10年間、月1万円(元本120万円)の純金積立で約223万円の運用益が出た計算になります。 -
純金積立は利息・配当がなく、手数料がかかり、原則NISA対象外となる点に注意が必要です。 -
金投資には純金積立、投信・ETF(NISA利用可)、現物購入などがあり、目的やスタイルに合わせた選択が大切です。
2. 【純金積立シミュレーション】2016年~2025年「毎月1万円×10年間」続けてたらどれくらい増えてた?
金価格はこの10年で大きく上昇しています。田中貴金属での1グラムあたりの参考小売価格は、2016年平均で4396円でしたが、2025年平均は1万7302円と約3.8倍の上昇幅です。
では、2016年~2025年の10年間で毎月1万円の純金積立を続けていたら、どのくらい資産が増えていたのでしょうか。以下の条件でシミュレーションしてみましょう。
- 積立期間: 10年間(2016年1月〜2025年12月)
- 積立方法: 毎月最初の営業日の価格で1万円分を購入(ドルコスト平均法)
- 積立回数: 120回
- 買付手数料: 1.65%(税込)を差し引いた9835円分を毎月購入に充当
- 売却価格: 2万3051円/g(2025年12月31日の最終データより)
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
- 購入できた金の総量: 約149.23g(平均購入単価:約7908円/g)
- 評価総額(2025年末): 149.23g × 2万3051円/g = 約343万9890円
- 運用益(評価益): 343万9890円 - 120万円 = 約223万9890円
合計購入金額120万円に対して2025年末の評価額は343万9890円となり、最終の運用益は約223万9890円となります。利益の大きさに驚いた人もいるのではないでしょうか。
価格が高い時には少量しか買えず、安い時には多く買える「ドルコスト平均法」が機能し、価格変動の影響を抑えながら資産形成ができた点も特徴です。
なお、上記は過去のシミュレーションのため、今後も同様の値動きが保証されているわけではないことに注意してください。まずはこうした過去のデータから、金投資の特性を正しく理解することが大切です。
