3. 70歳代の平均貯蓄額はどれくらい?

70歳代の平均貯蓄額を単身世帯と二人以上世帯に分けて紹介していきます。なお、今回は金融資産を保有していない世帯を含んだ割合で算出します。

3.1 70歳代単身世帯の場合

70歳代単身世帯の貯蓄円グラフ

70歳代単身世帯の貯蓄円グラフ

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」をもとにLIMO編集部作成

  • 平均:1529万円
  • 中央値:500万円

3.2 70歳代二人以上世帯の場合

70歳代二人以上世帯の貯蓄円グラフ

70歳代二人以上世帯の貯蓄円グラフ

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」をもとにLIMO編集部作成

  • 平均:1757万円
  • 中央値:700万円

単身世帯よりも二人以上世帯の方が平均金融資産保有額が200万円ほど高い結果となりました。一方で金融資産非保有に関しては、単身世帯の方が高い割合であることが分かります。

単身・二人以上世帯の70歳代では3000万円以上の金融資産を保有している方も一定数いるため、同じ70歳代でも金融資産保有額に差があることも確認できました。

前述している金融資産には株や債権なども含まれているので、現役世代のうちからコツコツと資産形成に励んでいた方もいると予想されます。

なお、今回は住民税非課税に該当する割合が高かった70歳代に注目して紹介していますが、給付金の対象世帯の要件として金融資産ではなく、合計所得があげられている点はおさえておきたいポイントです。

4. まとめにかえて

総合経済対策に伴う給付金の詳細は、居住している自治体ごとに異なります。自治体によっては公式サイトなどで具体的な内容を公表していない地域もあります。住民税非課税世帯の要件に該当する方は最新の情報に注目しておくのが大切です。

今回の給付金でも申請期限などを設けられる可能性が高いと予想されます。指定された期限内に手続きを行わないと、支援を受けられないケースもあるので注意が必要です。

※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。

参考資料

湯田 浩平