3.2 20年間・毎月5万円を投資した場合

最後に、元本が同じ1200万円の場合で、より長期的に投資を行った場合の運用利益がどのように変わるかを確認していきましょう。

20年間、毎月5万円の積立投資を行った場合、将来の運用資産額は1642万円となります。

シミュレーション《毎月5万円×20年間》

シミュレーション《毎月5万円×20年間》

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」

【20年間・毎月5万円を投資をした場合】

  • 合計:1642万円
  • 運用利益:442万円
  • 投資元本:1200万円

20年間、毎月5万円を積み立てて投資を行った場合、元本は1200万円となり、運用利益は442万円に達します。

この運用利益は、先ほどの10年間の積立に比べて2倍以上の増加となります。

つまり、元本は同じであっても、積立期間が長いほど最終的な合計額は増えることがわかります。

資産運用はどのタイミングで始めても遅くはありませんが、長期間の運用を選ぶことで、低い年率でも複利効果を活かして利益が増えるため、早い段階から始めたほうが望ましいと言えるでしょう。

4. 2025年から新NISAを始めてみよう

本記事では、新NISAを活用するメリットや、新NISAの利用満足度について紹介していきました。

新NISAは、従来のNISA制度よりも長期的な資産運用がしやすくなったため、多くの利用者が高い満足度を示しており、新NISAを活用して資産形成を進める傾向が顕著です。

「50歳代から新NISAを始めるのは遅いのでは」と思う方でも、毎月の積立額や年率次第では、資産2000万円を目指せる可能性があります。

まずはシミュレーションを行い、自分に最適な資産運用計画を立ててみることをおすすめします。

参考資料

和田 直子