1.1 在職老齢年金制度によって減額される「年金額」は?
在職老齢年金制度によって、減額される年金額を確認したい場合は、以下のフローチャートを活用すると良いでしょう。
たとえば、年金月額(基本月額)が15万円で、総報酬月額相当額が30万円の場合、合計は45万円となり、年金は全額支給されます。
一方、年金月額が15万円で総報酬月額相当額が36万円の場合、合計が51万円となるため、年金は5000円減額されます。
また、年金月額が15万円で総報酬月額相当額が66万円以上の場合、合計が支給停止基準を大幅に超えるため、年金は全額停止されます。
このように年金が15万円もらえても、働きすぎると全額カットとなってしまうため「老後の生活を支えるために働いているのに損」と感じる方が多いのが現状です。
そこで政府は現在、働くシニアが増加する中で、在職老齢年金制度が就労意欲を阻害する一因となっていることから、見直しを検討しています。