新NISA制度が開始し、一年が経ちました。

筆者はファイナンシャルアドバイザーとして勤務していますが、「新NISAを活用して老後資金を準備したい」という相談を一年通してよく受けました。

相談に来られるお客様の年齢層は様々ですが、50代のお客様の中には、今から資産運用始めるのが遅すぎるのではないかといった質問もよくいただきます。

本記事では、50歳から毎月5万円を新NISAで運用した場合のシミュレーションを紹介いたします。

また、話題となった「老後2000万円問題」を目標とした場合、いくらの積立が必要なのかについても解説していますので参考にしてください。

1. 2024年から開始した「新NISA」とは?仕組みをおさらい

NISA(ニーサ)は、個人投資家の資産形成を支援するために2014年に導入された制度で、2024年1月からは新たに拡充された「新NISA」がスタートしました。

NISAの最も大きな利点は、投資から得た利益が非課税となる点です。

通常、利益や配当には約20%の税金が課されますが、NISA口座を利用すれば、これが免除され、得られた利益をそのまま受け取ることができます。

【写真全4枚中1枚目】新NISA「非課税」のしくみ、2枚目以降で、新NISAの特徴や、積立投資シミュレーション結果を見る!

新NISA「非課税」のしくみ

出所:金融庁「NISAを知る」

ただし、NISA口座で運用できる金融商品や、年間の投資可能額には制限が設けられています。