主に75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度は、原則として1割の自己負担で治療や薬剤の処方を受けられる公的医療制度です。

昨今は少子高齢化の進展に伴って、保険料や自己負担割合が引き上げられています。

今後も負担増が起こる可能性があり、高齢者世帯の家計に影響を与えると考えられるでしょう。

今回は、後期高齢者医療制度の保険料に関するデータや高額療養費の引き上げについて解説します。

1. 後期高齢者医療制度の保険料「全国平均」と都道府県別データ

後期高齢者医療制度の保険料は、都道府県ごとに差があります。

被保険者一人当たり平均保険料額の全国平均と、都道府県別の平均額を見てみましょう。

1.1 後期高齢者医療制度の保険料の全国平均

まずは、全国的なデータから解説します。

  • 被保険者均等割額の年額:5万389円
  • 被保険者均等割額の月額:4199円
  • 所得割率:10.21%
  • 平均保険料額の年額:8万4988円
  • 平均保険料額の月額:7082円