2. 厚生年金「月額15~20万円未満」もらえる人の割合は?平均年金月額はいくらか
では、厚生年金と国民年金の平均的な年金月額を見ていきましょう。
厚生労働省が公表した「令和4年度厚生年金・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は下記の表からわかります。
厚生年金のひと月の平均年金月額は以下のとおりです。
2.1 厚生年金の平均年金月額
- 全体:14万3973円
- 男性:16万3875円
- 女性:10万4878円
また、年金月額を5万円ごとに分けた年金受給権者数は以下のとおりになります。
2.2 厚生年金の5万円刻みの年金受給権者数
- 1万円以上〜5万円未満:32万9581人(2.1%)
- 5万円以上〜10万円未満:330万4478人(20.7%)
- 10万円以上〜15万円未満:498万6068人(31.2%)
- 15万円以上〜20万円未満:501万3736人(31.3%)
- 20万円以上〜25万円未満:213万1684人(13.3%)
- 25万円以上〜30万円未満:21万8664人(1.4%)
- 30万円以上〜:1万2490人(0.1%)
上記で示した年金月額は国民年金部分を含んだ金額です。
男女間での平均年金月額の差は、賃金差や就業年数の違いが主な要因と考えられます。
女性の場合、出産や育児により働き方を変える人も多いので、就業年数が少なくなり男性に比べて低くなっていると考えられるでしょう。
ただし、昨今の働き方改革などにより、男女間での平均年金月額の差は縮まっていくことも考えられるでしょう。
また、金額ごとにみると「10万円以上〜15万円未満」と「15万円以上〜20万円未満」がおよそ3割ずつとなりました。
月15万円以上の割合でみると約46%となっており、半分以上は15万円以下であることがわかります。