2024年12月12日に2024年の漢字が「金」と発表されました。
生活を行う上でお金は非常に重要です。物価高などで生活が苦しくなる世帯がある一方で生活に困らない富裕層も存在します。
富裕層と聞くと「お金持ち」とイメージされる方が多いと思いますが、どのくらいのお金があれば富裕層と呼ばれるのでしょうか。
今回は富裕層について、どのような方が富裕層と呼ばれるのか、どのようにお金を築いたのかなどを解説したいと思います。
1. 富裕層(資産1億円超)と準富裕層(資産5000万円以上)は日本にどれほどいる?
富裕層の定義には曖昧な部分もありますが、野村総合研究所の発表によれば、純金融資産が1億円以上5億円未満の世帯を「富裕層」として分類しています。
出所:株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
野村総合研究所のリリースによると、日本には「富裕層」が139万5000世帯存在し、さらに資産が「5000万円以上1億円未満」の「準富裕層」が325万4000世帯にのぼるとされています。
1.1 【一覧表】「富裕層」の世帯数と保有資産規模を確認
- 超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円
- 富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円
- 準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円
- アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円
- マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円
実は、日本における超富裕層や富裕層の資産規模とその割合は、ここ数年で増加しています。
物価の上昇とともに、日本人全体の金融所得は減少傾向にありますが、それにもかかわらず富裕層の数はなぜ増加し続けているのでしょうか。