2. 4つの都道府県の「温泉の湧出量」を比較すると…
環境省が公表している「令和4年度温泉利用状況」によると、日本で一番「温泉の湧出量」が多い都道府県は、大分県です。気になる湧出量は、29万5708リットル/分となっています。
別府温泉、湯布院温泉などで知られる大分県は、県内に18ある市町村のうち16市町村で温泉が湧出しており、源泉総数も5090と全国1位。とくに別府温泉がある別府市や湯布院温泉が有名な由布市などで源泉数が多くなっています。
大分県に次いで二番目に湧出量が多いのは、北海道の19万6262リットル/分。北海道は温泉地数では全国47都道府県で1位。三番目は指宿温泉や霧島温泉が有名な鹿児島県の17万5145リットル/分、四番目は青森県の13万8559リットル/分でした。
ちなみに、全国には2879もの温泉地があり、全国の湧出量の合計は251万5272リットル/分。 日本では1日で36億リットル以上もの温泉が湧いているのです。
3. 大分県の県内総生産は名目4兆6839億円
ここからは日本で一番「温泉の湧出量」が多い大分県について紹介します。
大分県は九州の北東部に位置し、福岡県、熊本県、宮崎県に接しています。海岸線は周防灘と伊予灘、豊後水道に面し、九州と四国・本州を結ぶフェリーの約8割が発着する九州の東の玄関口です。
県は18市町村で構成されており、面積は6339.75平方キロメートル(参考値)。2024年1月1日時点の人口は111万2827人で、県の人口TOP3の都市は以下の通りです(出所:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)。
- 大分市 47万4665人
- 別府市 11万2926人
- 中津市 8万2221人
経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は名目4兆6839億円。1人当たり県民所得は276万8000円でした。
いかがでしょうか。今回は日本で一番「温泉の湧出量」が多い都道府県について紹介しました。
3.1 調査概要
- 調査日:2024年12月5日
- 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
- クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
参考資料
- クロス・マーケティング QiQUMO
- 環境省「令和4年度温泉利用状況」
- 国土地理院「都道府県別面積の順位」
- 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」
- 大分県「令和3年度 県民経済計算(確報)」
小野田 裕太