2. 世帯年収1000万円以上の割合は全体の「11.6%」

厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、世帯年収(夫婦の収入を合算)1000万円以上の割合は11.6%となりました。

「給与所得者の年収」と「世帯年収」を比較すると、世帯年収の方が1000万円以上の割合が高いことが明らかです。

近年では、共働き世帯が増加しているため、夫婦の収入を合算して年収1000万円を超える世帯が増えていると考えられます。

実際に、総務省統計局の「家計調査」によると、世帯年収1000万円以上のうち約7割が、共働き世帯となっています。

年収別「共働き」の割合

年収別「共働き」の割合

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」を参考に筆者作成

さらに、年収が低い世帯ほど共働きの割合が低下していることから、「収入の高さと共働き率」は密接に関係していることが分かります。

また、「年収が高いほど貯蓄が多い」というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、世帯年収1000万円以上の貯蓄状況はどうなっているのでしょうか。

次章では、世帯年収1000万円以上の平均貯蓄額について確認していきます。