3. 3.手数料はバカにならない

資産運用をするなら、無視できないのが手数料です。

新NISAでは投資先が分散されている投資信託を購入する人も多いですが、投資信託の運用には信託報酬という手数料がかかります。

たとえば、信託報酬が年率1%の投資信託を100万円分保有すると、年間で1万円の手数料が発生する仕組みです。10年で10万円、30年で30万円にもなります。

そのため、投資信託を選ぶ際には信託報酬もかならず確認し、長期的な保有を前提とする場合には、できるだけ信託報酬が低い投資信託を購入するようにしましょう。

4. 新NISAをまだ始めていない人は2024年中に始めよう

新NISAは、資産を増やすために有効な手段です。たとえば、毎月5万円の積立投資を続けた場合、20年後の資産評価額は以下のとおりとなります。

積立投資シミュレーション

積立投資シミュレーション

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」を基に筆者作成

4.1 「毎月5万円」の積立投資を20年間続けた場合の資産評価額

運用利回り 資産評価額 利益部分
年率1% 1328万円 128万円
年率2% 1474万円 274万円
年率3% 1642万円 442万円
年率4% 1834万円 634万円
年率5% 2055万円 855万円
年率6% 2310万円 1110万円
年率7% 2605万円 1405万円
*元本は1200万円

年率3%の運用でも1642万円もの資産を用意でき、新NISAにより442万円も資産が増える計算です。そのため、老後資金などを運用するのに新NISAを使わない手はないでしょう。

また、新NISAは1/1~12/31までの1年間で投資できる金額に上限があります。そのため、2024年中に新NISAを始めて一定額を投資しておくのがおすすめです。

ぜひ、今から証券口座を開設して、新NISAでの投資を始めてみてください。

参考資料

苛原 寛