1. 後期高齢者医療保険制度をおさらい
後期高齢者医療保険制度は、75歳以上の人や、65〜74歳で一定の障害状態にある人が加入する公的医療保険です。
75歳になると強制的に加入となるのが特徴で、それまで加入していた国民健康保険や会社の健康保険から自動で後期高齢者医療保険へ移行します。
後期高齢者医療保険の加入者は、国保や健康保険加入時と同様、保険料を納めます。
保険料は都道府県ごとに決められており、2024年度の平均額は年額8万4988円、月額7082円の見込みです。次年度の平均額は、年額8万6306円、月額7192円の見込みです。
2024年度は、前年に比べて7.7%の金額が増加していることから、年金収入153万円以下の人は増額がないよう緩和措置が取られています。また、年金収入211万円以下の人についても、今年度に限り保険料の増額はありません。
後期高齢者医療保険に加入した人は、医療費負担が原則1割となります。ただし、所得に応じて負担割合は変化し、最大で現役世代と同じ3割を負担します。
では、次章では保険料負担を都道府県別に確認してみましょう。