2. 後悔しがちなこと(2)家計の資産全体のバランスを見てリスクを考えればよかった

生涯の生活設計

生涯の生活設計

出所:takasu/shutterstock.com

資産形成を考える際、「なるべくリスクを抑えたい」と、初心者の方こそより安定的な金融商品を選びがちです。

一般的には、リスクは「値下がりすること」「元本が減ること」「損をすること」と思われがちです。

しかし、金融におけるリスクにとは「価格の振れ幅がある」ということです。価格が動くこと自体がリスクなのです。

2.1 金融商品でリスクを抑えるのではなく「資産全体の状況」を見て考える

新NISAやiDeCo以外に貯蓄を保有している方も多いでしょう。

ご家庭の貯蓄全体からみると、新NISAやiDeCoをしているものの、場合によってはリスクを抑えすぎた運用になっている場合もあります。

したがって、個別の金融商品のリスクに目をやるばかりではなく、貯蓄全体で考えてみたいところです。

たとえば、預貯金が多い世帯は、投資する金融商品のリスクが高くてもよいのです。

2.2 リスクを分散するには「投資のタイミングを分散する」という方法も

将来にかけて大きく資産を増やしていきたいのであれば、選ぶ金融商品でリスクを過剰に抑えるのではなく、成長が期待できる資産を毎月買付することでリスクを分散することもできます。

このようにタイミングの分散でリスクを抑えていくのも良いでしょう。

運用を考えるときはご家庭の貯蓄全体を見渡して、どれくらいのリスクが取れるかを考えましょう。