1. 後悔しがちなこと(1)新NISAとiDeCoを使い分ければよかった

【写真全4枚】気付いておけばよかった...とならないために 後半で「金融リテラシー調査の結果」をご紹介

気付いておけばよかった...とならないために

出所:chaponta/shutterstock.com

新NISAのつみたて投資枠やiDeCoは、主に投資信託を活用した制度となっており、毎月一定金額を積み立てていきます。

1.1 「非課税枠」が異なる

非課税枠は、新NISAとiDeCoでは異なります。

新NISAのつみたて投資枠の非課税投資枠は毎年120万円です。すべてつみたて投資枠で行った場合は、合計1800万円まで投資することが可能です。

たとえば、つみたて投資枠で毎年120万円の投資を行った場合に、15年続けると1800万円の枠を使用することができます。

一方で、iDeCoは働く職場や働き方によって、月々の掛金上限額が異なります。

1.2 「手元にお金を戻す条件」が異なる

家計の事情により、急な出費が必要となるケースもあるでしょう。

新NISAとiDeCoでは、途中、手元にお金を戻す条件が異なります。具体的には、新NISAはいつでも途中で売却をすることが可能です。

しかし、iDeCoは、原則60歳にならなければ受け取れません。年代にもよりますが、60歳まで原則引き出せないことを考えると、無理のない範囲で活用することが重要になるでしょう。

たとえば、病気やケガで働けなくなったり、リストラや離婚などにより生活環境が大きく変わったりするなどして、お金を引き出す必要に迫られるケースも考えられます。

そういった可能性を踏まえ、「新NISAは万が一のときでも売却できる資金」「iDeCoは老後資金」と使い分けて、金融商品や積立金額を検討することが大切です。