12月に入り、来年の目標を意識し始める季節となりました。
今年は新NISAがスタートした記念すべき年であり、初めて証券口座を開設して投資を始めた人も多かったことでしょう。一方で、「今年は準備が間に合わなかったけど、来年こそ挑戦してみたい」と考えている人も少なくないようです。
そのような、これから資産形成を始めようと思っている人は「新NISAだけでなくiDeCoも始めたほうがいいのかな」と悩むこともあるのではないでしょうか。
今回は、元銀行員で投資教育を担当していた筆者が、新NISAやiDeCoをはじめる前に「もっと早く知っていれば…」と多くの人が後悔しがちなことをご紹介します。
1. 後悔(その1):新NISAとiDeCoを本当は使い分けをすればよかった…
新NISAのつみたて投資枠やiDeCoは、主に投資信託を活用した制度です。毎月一定金額を積み立てていきます。
1.1 非課税枠の違い
非課税枠は新NISAとiDeCoでは異なります。
新NISAのつみたて投資枠の非課税投資枠は毎年120万円で、すべてつみたて投資枠で行った場合には、合計1800万円まで投資をすることができます。
たとえば、つみたて投資枠で毎年120万円の投資を行った場合に、15年続けると1800万円の枠を使用することができます。
一方、iDeCoは働く職場や働き方によって、月々の掛金上限額が異なります。