2. 20歳代〜70歳代「貯蓄ゼロ」の世帯は何パーセント?
前章では各年代の平均貯蓄額と中央値を確認することで、どの年代においても貯蓄格差が顕著であることも把握できました。
では、貯蓄がまったくできていない「貯蓄ゼロ」の世帯はどのくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると単身世帯および二人以上世帯の「貯蓄ゼロ世帯」の割合は以下の通りです。
【単身世帯・20歳代〜70歳代の貯蓄ゼロの割合】
- 20歳代:43.9%
- 30歳代:34.0%
- 40歳代:40.4%
- 50歳代:38.3%
- 60歳代:33.3%
- 70歳代:26.7%
【二人以上世帯・20歳代〜70歳代の貯蓄ゼロの割合】
- 20歳代:36.8%
- 30歳代:28.4%
- 40歳代:26.8%
- 50歳代:27.4%
- 60歳代:21.0%
- 70歳代:19.2%
単身世帯・二人以上世帯ともに、各年代において貯蓄ゼロの世帯が2〜4割存在していることが明らかです。
年代が上がるにつれて貯蓄ゼロ世帯の割合は減少しますが、60歳代・70歳代でもなお、2〜3割の世帯が全く貯蓄がない状況です。
冒頭でお伝えしたように、半数以上の世帯が100%年金だけで生活費をカバーできていないことから、将来の老後生活に向けて早期からの資産形成を意識しましょう。