3. 国民健康保険料の「上限額の推移」をチェック
では最後に、国民健康保険料の上限額の推移を確認していきます。
国民健康保険料の上限額は定期的に引き上げられており、2008年度と比較すると、2024年度の上限額は1.5倍以上に増加しています。
【年度ごとの上限額(引き上げ額)】
- 2008年度:59万円(+3万円)
- 2009年度:59万円(-)
- 2010年度:63万円(+4万円)
- 2011年度:65万円(+2万円)
- 2012年度:65万円(-)
- 2013年度:65万円(-)
- 2014年度:67万円(+2万円)
- 2015年度:69万円(+2万円)
- 2016年度:73万円(+4万円)
- 2017年度:73万円(-)
- 2018年度:77万円(+4万円)
- 2019年度:80万円(+3万円)
- 2020年度:82万円(+2万円)
- 2021年度:82万円(-)
- 2022年度:85万円(+3万円)
- 2023年度:87万円(+2万円)
- 2024年度:89万円(+2万円)
上記の推移をみてわかるように、ほとんどの年度で国民健康保険料の引き上げが実施されており、2025年度も上限額が92万円に引き上げられる予定です。
4. 今後も国民健康保険料の上限引き上げは続くのか。増える高所得者の負担
本記事では、2025年度の国民健康保険料の引き上げの概要について紹介していきました。
2025年度には上限額が92万円に引き上げられ、高所得者層への負担が増す一方で、中間所得層の負担軽減が期待されています。
今後も高齢化の進行により、医療費の増加が予想されるため、保険料の上限額の引き上げは継続する可能性が高いことが予想されるでしょう。
参考資料
和田 直子