2. 国民健康保険料の「上限額」とは?どのように決まるのか

国民健康保険料は、加入者全員に一律で適用される「均等割」と、収入に応じて決まる「所得割」の2つを合算して計算されます。

つまり、収入が高いほど、保険料も増える仕組みとなっています。

しかし、このままでは高所得者の保険料が無限に増えてしまうため、保険料には上限額が設けられています。

2024年度の上限額は89万円で、単身世帯で年収約1140万円(所得約940万円)以上の人は、保険料が89万円を超えないように調整されています。

国民健康保険料の上限額は、全世帯のうち超過する世帯の割合が1.5%程度になるように設定されていますが、2024年度はその割合が1.56%で、2025年度には1.59%に達する見込みです。

そのため、2025年度の限度額該当世帯の割合が1.50%になることを目指して、92万円に引き上げられる予定です。

では、国民健康保険料の上限が92万円に引き上げられることで、対象となる年収帯はどのように変わるのでしょうか。