2. 【最新】厚生年金の平均月額は「14万6429円」月額30万円以上」受給する人の割合は?
では、2024年12月に公開された厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、厚生年金と国民年金の平均月額を確認しましょう。
2.1 【国民年金】平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
2.2 【厚生年金】平均年金月額
- 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金部分を含む
厚生年金の場合、平均月額を比較すると、男女間で約6万円の差が見られます。
これは、現在のシニア世代の働き方が反映された結果といえます。
当時は夫婦共働きが一般的ではなく、男女間の賃金格差や、結婚や出産を機に女性が職場を離れ、厚生年金への加入が途切れるケースが多かったことが背景にあるのでしょう。
では、男女全体の平均月額のおおよそ2倍にあたる「月額30万円」を超える厚生年金を受け取れる人はどのくらいいるのでしょうか。
年金の月額30万円以上を受給している人数は1万4292人で、これは受給者全体の上位0.08%にあたります。
男女別に見ると、男性は1万3923人、女性は369人となっています。
「現役時代の年収がどれくらいあれば、月額30万円以上の年金を受け取れるのか」気になるところですね。
次に、厚生年金の受給額がどのように決まるのかを確認しながら、「年金月額30万円超」の人の現役時代の平均年収を見ていきましょう。