仕事を引退したあと、老後の主な収入源は年金だけになります。物価上昇などで生活費が上がれば、厳しい状況に陥ることもあるでしょう。
収入が低い年金生活者を支える制度として、年金生活者支援給付金というものがあります。
月額にすると約5000円という給付金ですが、支えとなる高齢者もいるでしょう。
本記事では、今年「年金生活者支援給付金」の対象となる方や年金について確認しながら、いずれ訪れる老後に向けて今何ができるのかを考えていきます。
1. 年金生活者支援給付金は月額でいくらもらえる?
年金生活者支援給付金には基準額というものがあり、これを基準として個別の支給額が決まります。
また、「老齢年金(国民)」「障害年金」「遺族年金」それぞれの年金種類によって基準額が変わります。
2024年度の年金生活者支援給付金の給付基準額は下記のとおりでした。
- 老齢年金生活者支援給付金:月額5310円
- 障害年金生活者支援給付金:1級 月額6638円、2級 月額5310円
- 遺族年金生活者支援給付金:5310円
月額で約5000円の給付金が受け取れることになれば、年間で約6万円を年金に上乗せして受給できることになります。
ただし、特に老齢年金生活者支援給付金については、基準額以外となる可能性が高いといえます。次章でくわしく確認していきましょう。