2. 各道県の「人工林率」を比較すると…

都道府県の人工林率について

都道府県の人工林率について

出所:林野庁「都道府県別森林率・人工林率」を参考に筆者作成

林野庁が公表している「都道府県別森林率・人工林率」によると、2022年3月31日時点で人工林率が一番低い都道府県は沖縄県です。気になる人工林率は12%で、人工林面積は1万2207ヘクタールとなっています。

沖縄県にはあまり高い山がなく、最高地点である於茂登岳の標高は526m。千葉県の愛宕山(408m)に次いで、二番目に最高地点が低い都道府県となっています。

沖縄県に続いて人工林率が低いのは、ともに19%の新潟県と富山県。人工林面積は、新潟県が16万1125ヘクタール、富山県が5万4185ヘクタール。4番目は26%の北海道で、人工林面積は145万6447ヘクタールでした。

ちなみに、人工林率が日本で一番高い(67%)佐賀県の人工林面積は7万3689ヘクタール。全国の人工林率は40%、人工林面積は1009万3422ヘクタールなので、比べてみると沖縄県の人工林率の低さがよくわかりますね。

3. 沖縄県の県内総生産は名目4兆7014億円

ここからは、日本で人工林率が一番低い沖縄県について紹介します。

日本列島の最南西端に位置する沖縄県は、22万8215ヘクタールと全国で4番目の小ささですが、東西約1000キロメートル、南北約400キロメートルにおよぶ広い県域を有しています。その中には約160の島々があり、有人島は沖縄本島、宮古島、石垣島、西表島をはじめとする48島となっています。

公益財団法人国土地理協会「2024年4月調査 市町村別 人口・世帯数(日本人住民+外国人住民)」によると、沖縄県の人口は147万8152人で、人口の多い市は以下の通りとなっています。

  • 那覇市  31万3463人
  • 沖縄市  14万1886人
  • うるま市 12万6454人
  • 浦添市  11万4825人
  • 宜野湾市 10万9人

そんな沖縄県は、亜熱帯海洋性気候にあり、年平均気温は23.3度と1年を通じて温暖な環境に、イリオモテヤマネコやノグチゲラなどの貴重な野生動植物が生息・生育しています。

経済面を見てみると、2021年度の県内総生産は名目4兆3739億円。県民所得は3兆3154億円で、一人当たり県民所得は225万8000円でした。

いかがでしょうか。今回は日本で一番「人工林率」が低い都道府県について紹介しました。

3.1 調査概要

  • 調査日:2024年11月13日
  • 調査人数:100人(全国の10歳代~60歳代)
  • クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査

参考資料

小野田 裕太