3. まとめにかえて

新NISAで資産形成を目指す

新NISAで資産形成を目指す

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今回は、2024年1月から新しく変わった「新NISAの変更ポイント」や「新NISAで運用した場合のシミュレーション結果」について詳しく見ていきました。

あくまでシミュレーション結果ではありますが、毎月3万円の積立投資でも30年と長期間続けることで、約2000万円ほどの資産を準備できる結果となりました。

「新NISAを活用した資産運用をはじめるかどうか悩んでいる」という方のなかには、毎月の家計に余裕がないという方もいるでしょう。

資産運用で大切なのは、時間を味方につけて複利の効果を得るために「できるだけ投資期間を長く確保する」ことです。

金額的な問題で新NISAをはじめるのか悩んでいる方は、少額でもよいのでコツコツと将来に向けて積立投資をはじめることを検討してみるとよいでしょう。

これまでのつみたてNISAでは非課税保有期間が20年と制限がありましたが、新NISAは非課税保有期間が無期限となっているため、長期での運用が可能です。

たとえば、現役時代から資産運用をはじめて、定年で積立投資はストップし、老後は運用だけを続けて、なるべく資産の寿命を延ばすという方法もあります。

まずは家計の状況を把握し、余剰資金を用いて将来に向けた準備を少しずつでも進めていけるとよいですね。

4. 新NISAのよくあるご質問(FAQ)

新NISAの疑問を解消しよう

新NISAの疑問を解消しよう

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4.1 Q1.非課税保有限度額が1800万円ですが、つみたて投資枠だけ、もしくは成長投資枠だけで使い切ることはできますか?

つみたて投資枠だけで1800万円を使い切ることはできます。

成長投資枠だけで使い切ることも可能ですが、成長投資枠の非課税保有限度額は1200万円となっています。

4.2 Q2.非課税保有限度額は買付額ベースで管理されますか?

「買付け残高(簿価残高)」で管理されます。

また、NISA口座内の商品を売却した場合には、その商品の簿価分の非課税枠が再利用できるようになります。

4.3 Q3.非課税保有限度額を管理するとのことですが、金融機関は変更できますか?.

金融機関は変更できます。

非課税保有限度額については国税庁において一括管理を行います。

なお、金融機関変更の方法やスケジュールはご利用の金融機関で事前に確認しましょう。

参考資料

鶴田 綾