11月22日に公表された「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)10月分」によると、生鮮食品を除く総合指数は108.8と前年同月比で2.3%の上昇となりました。
今後も物価上昇が続くと予想されており、節約が大切な一方で、生活に少しでもゆとりがあれば安心だと感じる方も多いでしょう。
筆者はファイナンシャルアドバイザーとして業務を行っていますが、中でも「老後資金」に関する相談が特に多いです。
実際にすでに老後を迎えている70歳代の世帯はどのような生活を送っているのでしょうか。そのリアルな暮らしぶりを探りつつ、老後資金を効率的に準備する方法についても解説します。
1. 年金を受給している世帯の約6割が「年金だけで100%生活できていない」
厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、年金だけで100%生活できている高齢者世帯は全体の41.7%です。
つまり、年金を受給している世帯の約6割が、「100%年金だけで生活していない」ことがわかります。
では、現在のシニア世代は、毎月いくらの年金収入を得ているのでしょうか。
次章では、公的年金である「厚生年金・国民年金」それぞれの平均受給額を確認していきましょう。