5. ものを買うときに「手放す際の価値」まで意識することも大切
生活を守るうえで、「さまざまな知識持つ」ことは大切です。
前項でふれたとおり、富裕層は「リセールバリュー(再販価値)」を意識してお金を使う傾向にあります。
たとえば、「リセールバリュー(再販価値)」を確認する1つの方法として、フリマアプリやオークションサイトをチェックするのもよいでしょう。
筆者には子どもがいるため、成長と共に、服や靴は長くても1~2年ほどで買い替えが必要です。
フリマアプリやオークションサイトをチェックすると、人気商品は値崩れしにくい傾向にあることがわかるので、「リセールバリュー(再販価値)」を確認する際の参考になります。
家族構成やライフスタイルによっては、買い物をしたあと、手放す選択をするケースもあるでしょう。
日々の買い物で「リセールバリュー(再販価値)」を意識することで、商品価値が期待できるものだと、将来手放したときに家計の収入になることが期待できます。
6. まとめにかえて
いかがでしたでしょうか。今回は、日本にいる富裕層の割合や、ラグジュアリーカードの調査データをもとに「富裕層の消費傾向」についてご紹介しました。
物価上昇の局面においても、日本には富裕層が存在しており、その数は今も増加傾向にあります。
ラグジュアリーカード利用データ調査によると、富裕層の支出で大きな割合を占めたのは外食関連の費用でした。
また、富裕層の方が直近1年で買った最も高いものは「不動産」となっており、「リセールバリュー(再販価値)」を意識しながら、計画的に支出を行っていることがわかりました。
2025年に向けて将来のために家計を見直したいと考えている方は、今回ご紹介した「富裕層の消費傾向」をぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード会員 ライフスタイルに関する調査」
- 金融庁「NISAを知る」
- 厚生労働省「iDeCoの概要」
- 三井住友トラスト・資産のミライ研究所「相続資産の規模と形態について」
足立 祐一