2. 保険料を納められていない人はどれくらい?
国民年金保険料、国民健康保険料を納められていない人はどれくらいいるのでしょうか。
2.1 国民年金保険料
まずは国民年金保険料を納められていない人を見てみましょう。
厚生労働省が2022年6月に公表した「令和2年国民年金被保険者実態調査」によると、調査対象者1238万4000人のうち、国民年金保険料の滞納者は193万1000人で、15.6%の割合を占めています。
一方で、滞納者の割合は前回調査に比べて3.8ポイント減っています。
また、同調査では、保険料を納付しない理由についても調査しており、未納者のうち76%が経済的に支払うのが困難だと回答しています。
次に、国民健康保険料を納付していない人を見てみましょう。
2.2 国民健康保険料
厚生労働省の調査によると、令和5年度の滞納者数速報値は、調査対象世帯1655万8410世帯のうち、滞納世帯数は189万9739世帯です。
割合は11.5%で、全体の1割以上を占めています。
平成28年時点での調査では15.9%となっており、滞納者の割合は少なくなってきています。
それでも年金、健康保険どちらも1割以上の人が保険料を納められておらず、経済的に支払うのが難しい人が一定数いることがわかります。
では、国民年金や国民健康保険の保険料が支払えない場合の対処法について、次章以降で解説します。