4. 年金だけで生活する高齢者は年々減少へ
少子高齢化の日本においては、将来年金受給額が減るのではないかと考える方もいるでしょう。
内閣府「第1回 活力ある長寿社会に向けたライフコースに中立な税制に関する専門家会合(2024年11月15日)資料一覧」より、財務省「説明資料〔活力ある長寿社会に向けたライフコースに中立な税制について〕」によると、年金を受給している高齢者世帯のうち、年金のみで生活している世帯の割合は基本的に年々減少しており、2021年は44%です。
高齢者世帯の1世帯あたりの平均所得額の平均をみると約318万円で、うち年金は62.8%。10年前は69.1%だったので、その割合が減っているのもわかります。
今の現役世代が老後を迎えるころにはさらに減る可能性もあるので、貯蓄などの対策が大切でしょう。
5. まとめ
本記事では65歳以上の無職夫婦世帯の生活について見ていきました。
収支を確認したところ、毎月約4万円ほどが赤字となっているため、貯金を切り崩しながら生活を送っている状況です。
貯金を切り崩す生活はいつか底をついてしまうため、老後生活がスタートするまでにしっかりと準備しておくことが大切です。
まずは今一度、貯金のペースを確認してみましょう。
いまいち貯金のペースが遅いと感じる人は家計を再確認しましょう。毎月の出費を確認してみると、無駄な出費が発見できるかもしれません。
また、貯金がしっかりとできている人は、資産運用を検討するのも一つでしょう。
銀行預金においているだけでは利息が少しですが、資産運用を取り入れることによって資産を増やすことも可能です。
資産運用をする以上、リスクが伴いますが、投資方法や投資対象によってはリスクを抑えながらの運用も可能です。
将来、年金だけに頼らない生活の実現に向けて、早いタイミングから準備していきましょう。