1.2 メリット2:より良い医療が可能になる
初めての医療機関でも、これまでの健診情報や薬剤情報が共有されるため、適切な医療が受けやすくなるとされています。
1.3 メリット3:健康管理に役立てられる
マイナポータルを経由することで、これまでの特定健診情報や薬剤情報が閲覧できるようになります。
1.4 メリット4:高額な医療費の立て替えが不要になる
公的健康保険制度には高額療養費制度があるものの、一旦は立て替える必要がありました。
マイナ保険証があれば、事前の申請や立替が不要となり、限度額を超える支払いが免除されます。「限度額適用認定証」を事前に取得する方法もありますが、急な入院では手続きが間に合わないこともあるでしょう。
こうしたメリットが周知されるものの、やはり制度の変更には一定の戸惑いの声が寄せられるものです。
特に高齢者が加入する「後期高齢者医療制度」でも同様に一体化の措置がとられることについて、課題の声があがることもありました。
マイナポータルへのログインなども、難しく感じてしまう方は少なくないのではないでしょうか。
マイナンバーカードでの受診に抵抗がある方については、「資格確認書」を医療機関等に提示することで、これまで通り保険診療を受けることができます。
「資格確認書」は、医療保険者(勤務先や自治体)から無償で交付されます。
次章では、後期高齢者医療制度の概要について整理していきます。