1.2 2階部分:厚生年金保険(老齢厚生年金)
2階に位置する厚生年金には、会社員や公務員、またパートで特定適用事業所で働き一定要件を満たした方が加入します。
国民年金に上乗せで加入できる年金保険であり、保険料が収入に応じて(上限あり)変動するという特徴があります。加入期間や納めた保険料により、個人差が大きく出やすいと言えるでしょう。
では、本題である「厚生年金・国民年金の平均年金月額」について、1歳刻みの一覧表で見ていきます。
2. 厚生年金の一覧表「60歳~89歳」の平均年金月額はいくら?
厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」という資料が毎年公表されており、ここでは年金額の実態を知ることができます。
機会があればチェックしてみましょう。ただしボリュームが多いので、ここでは60~89歳の厚生年金の平均年金月額を抜粋してご紹介します。
※厚生年金の金額には国民年金部分を含む
2.1 【60歳~69歳の1歳刻み】厚生年金の平均月額
- 60歳:厚生年金9万4853円
- 61歳:厚生年金9万1675円
- 62歳:厚生年金6万1942円
- 63歳:厚生年金6万4514円
- 64歳:厚生年金7万9536円
- 65歳:厚生年金14万3504円
- 66歳:厚生年金14万6891円
- 67歳:厚生年金14万5757円
- 68歳:厚生年金14万3898円
- 69歳:厚生年金14万1881円
2.2 【70歳~79歳の1歳刻み】厚生年金の平均月額
- 70歳:厚生年金14万1350円
- 71歳:厚生年金14万212円
- 72歳:厚生年金14万2013円
- 73歳:厚生年金14万5203円
- 74歳:厚生年金14万4865円
- 75歳:厚生年金14万4523円
- 76歳:厚生年金14万4407円
- 77歳:厚生年金14万6518円
- 78歳:厚生年金14万7166円
- 79歳:厚生年金14万8877円
2.3 【80歳~89歳の1歳刻み】厚生年金の平均月額
- 80歳:厚生年金15万1109円
- 81歳:厚生年金15万3337円
- 82歳:厚生年金15万5885円
- 83歳:厚生年金15万7324円
- 84歳:厚生年金15万8939円
- 85歳:厚生年金15万9289円
- 86歳:厚生年金15万9900円
- 87歳:厚生年金16万732円
- 88歳:厚生年金16万535円
- 89歳:厚生年金15万9453円
※65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより報酬比例部分のみのもの
一般的な65歳以降の受給額をみると、14万〜16万円と違いが見られます。
年齢が高いほど金額が大きくなるのは、「誕生日を迎えるほど少しずつ年金額が上がる」というわけではありません。当時の年金額を決定する乗率が時代とともに改定されるため、その時代に年金受給を開始したシニアとの差が生まれていると捉えられます。
ただし、受給額は現役時代の収入などによって変動するため、年代間よりも個人間での差の方が大きいものです。平均額は参考程度に捉えておくとよいでしょう。
次に、国民年金の平均受給額について見ていきます。