5. 年金制度にも興味をもつ
年金制度と受給額について解説しました。今後、年金制度も少しずつ変わっていくでしょう。年金生活者支援給付金制度も2019年開始と比較的新しいものです。
知らないと申請が漏れてもらえないケースもあるので、制度はしっかり知っておきましょう。
年金受給額は減少し、引かれる税金等の金額が多くなってくることが予想されます。そのときに大切になるのが、自分年金です。
つまり二階建てではなく、三階建ての年金制度をつくるということです。自分年金を準備する方法はいくつかあります。
例えば民間の保険会社が販売する個人年金保険や、国も推進するiDeCoなどが当てはまるでしょう。個人年金保険では生命保険料控除の年金枠を活用することができるため、税対策としての取り入れる方も昨今増えてきています。
また、年金ではありませんがNISA等を活用して老後資金を貯めるのもひとつです。
しかしどれもメリットばかりではなく、デメリットやリスクもあります。どれほどの資金が必要なのかによっても異なるでしょう。
今回のデータで興味をもった方は、今度こそねんきんネットで年金の目安額を確認してみましょう。その上で、適切な資産形成術を考えていきたいですね。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省・日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
杉田 有毅