5. 年金制度にも興味をもつ
年金制度と受給額について解説しました。今後、年金制度も少しずつ変わっていくでしょう。年金生活者支援給付金制度も2019年開始と比較的新しいものです。
知らないと申請が漏れてもらえないケースもあるので、制度はしっかり知っておきましょう。
年金受給額は減少し、引かれる税金等の金額が多くなってくることが予想されます。そのときに大切になるのが、自分年金です。
つまり二階建てではなく、三階建ての年金制度をつくるということです。自分年金を準備する方法はいくつかあります。
例えば民間の保険会社が販売する個人年金保険や、国も推進するiDeCoなどが当てはまるでしょう。個人年金保険では生命保険料控除の年金枠を活用することができるため、税対策としての取り入れる方も昨今増えてきています。
また、年金ではありませんがNISA等を活用して老後資金を貯めるのもひとつです。
しかしどれもメリットばかりではなく、デメリットやリスクもあります。どれほどの資金が必要なのかによっても異なるでしょう。
今回のデータで興味をもった方は、今度こそねんきんネットで年金の目安額を確認してみましょう。その上で、適切な資産形成術を考えていきたいですね。
参考資料
杉田 有毅
執筆者
明治学院大学卒業後、大手自動車部品メーカーを経て、2017年にプルデンシャル生命保険株式会社に入社。一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。2019年には最年少営業管理職として採用や部下の育成に尽力し、社内研修ではパネラーに選抜される。6年間、個人・法人営業に携わり卓越した営業成績を残す。表彰歴多数 。現在は個人向け資産運用のサポート業務に従事し、漠然としたお金の相談に対して道を指し示すことを強みとしている。特に「教育資金が終わり、自分の老後を考えていく50歳代の世代」が得意で、バランスの良い資産形成や負けない運用を心がけている。プライベートでは猫が大好き。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)