「将来どれほどの年金を受け取れるのか」と不安に思う方は多いものの、いざねんきんネットなどで調べようと思うと、どうしても面倒になってしまうものです。
一度調べると将来の設計がしやすくなるものですが、どうしてもその一歩が難しいですよね。
そこで本記事では、「今のシニアが受給している年金の平均月額」について、「60歳~89歳の1歳刻み」で紹介していきます。
年金支給は原則として2ヶ月に1度で、次回の年金支給日が2月14日まで空くということも知らないという現役世代は多いものです。
今回紹介する平均データや制度解説により、年金興味を持った方はぜひ自身の見込額を確認してみてくださいね。
年金額に個人差が出る理由についても触れていきます。
1. 公的年金の仕組みをおさらい!国民年金と厚生年金は「2階建て構造」
まずは、今さら聞きにくいと言われる「公的年金制度」について確認しておきましょう。
日本の年金は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2種類から成り立っています。どちらか一方に加入するのではなく上乗せ構造になっていることから、しばしば「2階建て構造」とも呼ばれます。
1.1 1階部分:国民年金(老齢基礎年金)
国民年金は、日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入対象です。
保険料は全員一律で、仮に40年間欠かさず保険料を納めれば、満額が受け取れます。
ただし保険料を納めるのは第1号被保険者のみ。第2号被保険者は後述する厚生年金保険料を納めますし、第3号被保険者は配偶者の扶養という位置づけのため、保険料は発生しません。
近年では年収の壁も話題となっているため、今後の第3号被保険者の動向にも注目しておきましょう。