5. まとめにかえて

今回は、年金生活者支援給付金について確認していきました。

この給付金を受給するには、生活者支援給付金請求書の提出が必要ですので、忘れずに手続きを行いましょう。

市町村は所得情報等から年金生活者支援給付金の支給要件を満たしている方に、生活者支援給付金請求書を郵送します。

そのため、所得税証明書の添付は必要ありません。また一度申請すれば、支給要件を満たしている限り、2年目以降の手続きは不要です。

後半では、60歳・70歳代・80歳の年金受給額をチェックしていきました。ご自身の今の生活費と比較してみると、「不足するのでは」と感じた方も多いでしょう。

また生涯を通してご自身に万が一のことが起きてしまうリスクもあります。

例えば、大きな病気になってしまったり、介護状態になってしまったり。そうなれば、老後に必要となる金額はより大きくなるため、年金だけに頼るのはやはり危険でしょう。

そのため、今の時代では自助努力が必要不可欠になります。まずは老後の資金がいくら必要になるのかを明確にすること。現在では、ライフプランなどを一緒に見ながら老後資金を算出してくれるようなサービスも充実していますね。

続いて、この目標額が明確になれば、逆算して今からいくら積み立てればよいのかがわかります。

ここで出てくるのが、手段として預貯金を使うだけではなく、資産運用を活用すること。特に最近では新NISAやiDeCoが話題となっていますね。

ただ、資産運用と一言でいっても、リスクがつきものです。「必ずお金が増えるわけではない」ということを念頭に置き、リスクを理解したうえで許容できる金額を運用するのも良いでしょう。

ぜひ、この機会に一度ご自身の老後について考えてみてはいかがでしょうか。