9月の消費者物価指数が前年同月比で2.5%上昇したことが10月18日に発表されました。

物価が上がると、特に年金のみで生活している高齢者にとっては家計のやりくりが一層厳しくなります。

少ない収入で必要最低限の生活を確保するのは簡単ではありませんよね。

そこで今回取り上げるのが「年金生活者支援給付金」です。

この給付金は条件を満たした年金受給者が対象で、公的年金に加えて定期的に支給される支援策です。

2024年度には新たな対象者向けに9月に請求書が送付されており、スムーズに手続きを終えれば12月支給分から受け取ることができるでしょう。

この記事で、給付金の受給要件や手続き方法を詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1. 生活が厳しい年金世帯向け「年金生活者支援給付金」とは?種類ごとに解説

「年金生活者支援給付金」は、年金だけでは生活が厳しい方を支援するために設けられた制度で、年金に上乗せして支給されます。

年金生活者支援給付金には、受け取る年金の種類や所得によって異なるいくつかのタイプがあります。

具体的には、以下の3つの種類が存在します。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

制度創設時の試算によると、老齢年金生活者支援給付金を受け取る人は約610万人、障害年金や遺族年金の給付金を受け取る人も合わせて約200万人にのぼるとされており、多くの年金受給者がこの給付の対象となっています。