2. 《公的年金の予習》50歳を境に変わる「ねんきん定期便」の記載事項とは?
毎年の誕生月に届く「ねんきん定期便」を利用して、ご自身の年金見込み額を確認している人も多いでしょう。
実はこの「ねんきん定期便」の記載内容は、50歳を迎えると記載事項が変わります。
49歳までは「それまでの加入実績に応じた年金額」が記載されていますが、50歳を過ぎると「いまの年金加入条件が、60歳まで続いた場合の年金見込額」に変わります。
それまでは「何となく」だった金額が、より具体的で現実的な見込額になるため、「いよいよ現役時代のラストスパート」という実感を覚える人もいるでしょう。
老後の年金額は人それぞれで大きく異なり、厚生年金を受け取る会社員や公務員であっても、年収や厚生年金加入期間によって個人差が生じます。
次章にて、現在のシニア世代がどのくらい年金を受け取っているのか、確認していきましょう。
3. 【厚生年金・国民年金】「いまのシニアはどのくらいもらえている?」年金一覧表を確認
公的年金の給付水準は、物価や賃金の変動を受けて見直しが行われていますが、現在の受給額事情を知ることは、現役世代が老後を見据えたお金の計画を立てる上で参考になるでしょう。
そこで、現在のシニア世代が受け取っている年金額を、厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに確認していきます。
国民年金と厚生年金それぞれの平均月額だけではなく、受給額ごとの受給権者数も紹介しているので、個人差・男女差にも着目してみてください。