3.4 支出の見直しと固定費削減
老後資金の準備だけでなく、支出を抑えるための計画も欠かせません。まずは、日々の生活で発生する固定費(家賃、光熱費、通信費など)の見直しを行い、削減できる部分がないか確認します。例えば、住宅ローンの繰り上げ返済や、保険の見直しを行うことで、将来的な支出を減らすことができます。
3.5 住宅の見直し
40歳代は住宅ローンの返済が大きな課題となる時期。現在の住宅の返済計画を見直し、無理のない範囲で繰り上げ返済を進めることを検討します。また、老後の生活に合わせて老後に適したリフォームや、より小さくシンプルな住まいへの移行を考慮することも効果的です。
3.6 キャリア継続・再設計
定年後も収入を得るためのキャリア継続や再設計も、老後資金準備の一環として重要です。
40歳代から今後のキャリアパスを見直し、リタイア後も働けるスキルを持つことは老後の生活費を補う手段となります。また、副業やフリーランスの可能性を探ることで、収入の多様化を図ることも老後の安定につながります。
4. まとめにかえて
老後の生活に対して不安を感じることは少なくありません。しかし、40歳代からであればまだ老後対策をしっかりと進めるための十分な時間があります。老後にゆとりある生活をするためには今から計画的に資産運用や貯蓄を始めることが大切です。また、ライフスタイルや支出を見直し、無理のない範囲で貯蓄や運用を進めることで将来の不安を軽減することが可能となるのです。
参考資料
石川 美香