3.3 遺族年金生活者支援給付金の平均給付月額
- 全体:4934円
- 20歳未満:3925円
- 20~29歳:5020円
- 30~39歳:5020円
- 40~49歳:5020円
- 50~59歳:5020円
- 60歳以上:5020円
こうした給付金は生活が苦しい人にとってはありがたい存在となるでしょう。しかし、これだけで生活費をカバーするのは難しいのが現状です。
今後も年金頼りにならない資産設計が必要になってくるでしょう。
4. 年金頼りにならない資産設計を
今回は、シニア世代の年金受給額について確認してきました。
年金の受給額は、現役時代の収入だけでなく、老後の生活スタイルにも大きく左右されます。たとえば、夫婦で生活するか、独身で過ごすかによって世帯収入は異なります。若い世代にとっては、老後の生活をイメージするのは難しいかもしれませんが、どのような老後を迎えるにしても、早めの準備は大切です。
準備の方法には貯蓄や資産運用などさまざまありますが、現在のような物価高騰が続くと、今の資産価値が将来に同じとは限りません。そのため、「お金に働いてもらう」資産運用を検討することも重要です。将来の状況は誰にも予測できないからこそ、早めに備えておくことが安心につながります。
老後を迎える頃に新たな施策が導入されるかもしれませんが、楽観的な期待に頼りすぎると、いざというときに困ることもあります。自分の将来は自分で守る、そんな姿勢で備えを進められると良いですね。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
山本 大樹