4. 年金「約46万円」あれば老後は安泰?
ここで、厚生労働省が公表した「標準的な金額」である「月額23万483円」に注目しましょう。この場合、12月13日に夫婦に支給される金額は合わせて約46万円となります。
年金が「約46万円」も支給されれば十分だと感じる方も多いでしょうが、それでも注意しておくべきポイントが2つあります。順に見ていきましょう。
4.1 ポイントその1:年金は2か月分まとめて振り込まれる
何度も繰り返しますが、年金は偶数月に1回、2ヵ月分まとめて振り込まれる点に気を付けておく必要があります。
1ヶ月あたりに換算すると「夫:16万2483円、妻:6万8000円」くらいになるという訳です。
現役時代の収入と比べるとかなり少なくなるため、その点を踏まえて生活費を見直したり、貯蓄を準備したりする必要があるでしょう。
さらに、最近では物価も上昇傾向にあるため、インフレにも対処できるように、余裕をもって老後資金を確保しておくと安心できます。
4.2 ポイントその2:年金からは税金や保険料が天引きされる
標準的な夫婦が受け取る「約46万円」という年金額は、額面上の金額であることにも注意しておきましょう。
現役時代の給与と同じように、年金からも税金や社会保険料などが天引きされます。すなわち、年金の手取りはここまで紹介してきた金額よりもその分少なくなるという訳です。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用することで、自分の年金加入状況に応じた将来の年金額を試算できますが、実際に手にする金額はそれよりも少なくなることを念頭に置いておきましょう。
年金振込通知書で見る場合、実際に手にする年金額は(1)の「年金支払額」ではなく、(6)の「控除後振込額」です。