3. 夫婦の1回あたりの年金「約67万円・約59万円」のケースも…差があるのはなぜ?

一回に受け取る年金額が「約59万円」の夫婦や「約67万円」の夫婦もいます。

どうしてこんなに貰える年金額に差があるのでしょうか。ここまで読んでいただいた方の中には、お気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

まず、夫婦で年金を「約59万円」受け取るのはどういった場合なのかを考えます。これは先ほどのモデルケースにおいて、「夫が報酬43万9000円+妻が報酬30万円」にあてはまり、月額では29万4977円となります。

年金が2ヶ月分一度に支給されることを知らない場合、驚く金額かもしれません。とはいえ、厚生労働省の試算結果はあくまでも夫婦の合計額なので、実際には「夫の口座」「妻の口座」別々で振り込まれます。

さらに月額にするとその半額になることを踏まえると、決して十分な金額とは言い切れないかもしれません。

一方、「約67万円」受け取る場合は月額に直すと33万4721円となります。これは、「夫の月収が54万9000円+妻の月収が37万4000円」の共働き夫婦のケースを指しています。

共働き夫婦の場合には、老後に二人分の厚生年金を受け取ることになるため、その分金額が増えるという訳です。