2. 70歳代世帯は「貯蓄3000万円 vs 貯蓄ゼロ」どちらが多いもの？
同調査結果より、70歳代・二人以上世帯についても見ていきます。
60歳代よりも、完全リタイヤ世帯が多く含まれていると考えられる70歳代の貯蓄事情はどのように変化するのでしょうか。
2.1 70歳代・二人以上世帯の貯蓄額
※「金融資産を保有していない世帯」を含めたデータです。
※上記、金融資産には預貯金以外の株式や投資信託、債券などの金融商品残高が含まれます。
貯蓄ゼロ世帯を含む70歳代の二人以上世帯の貯蓄平均値は1757万円、中央値は700万円で、平均と中央値で大きな差が生じています。
また、「貯蓄3000万円超」の世帯の割合は19.7％、貯蓄ゼロ世帯の割合は19.2％で、60歳代と同様に二極化が見られました。
70歳代の中には、悠々自適なリタイア生活を楽しんでいる方もいれば、介護費用や医療費が増えてきた方、低年金や無年金のために働き続けている方など、さまざまな状況があります。
老後に必要な資金は、健康状態や住居環境によって異なるため、「これだけあれば安心」とは一概に言えませんが、2000〜3000万円を老後資金の一つの目安として考えている人も多いでしょう。
では、現役時にどのくらい投資すれば3000万円に到達するのでしょうか。
次章にて、3000万円に到達するための積立投資シミュレーションをしていきましょう。
