2024年から新NISA制度が開始されました。
筆者は証券会社で働いていた過去がありますが、「日本では資産運用はお金持ちがすることだ」という意識もあってか、なかなか取り入れる方が少なかったのを覚えています。
今は新NISA制度が始まり、資産運用を取り入れる方が大幅に増加しています。「貯蓄から投資へ」が少しずつですが浸透しているようですね。
実際にFPとして業務を行っていると、新NISAに対するご相談が圧倒的に多いです。わからないまま、「周りが始めているから」と運用を始めた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
資産運用を取り入れることは、老後資金を準備するための一つの手段ですね。
そこで今回はあらためて新NISA制度について解説していきます。
また、一つの例として50歳から毎月5万円を投資した場合、65歳時点で資産はいくらになるのかシミュレーションをしながら確認するのでご自身の運用の参考にしてください。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは?
NISAは、2014年に始まった「資産形成をサポートする」制度です。2024年には改良され、「新NISA」として再登場します。
NISAの大きなメリットは、運用で得た利益が非課税になること。
通常、運用益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAを使えば税金がかからず、利益をそのまま受け取れるのです。