3. 世帯年収1000万円以上の平均貯蓄額はいくら?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」より、二人以上世帯のうち「年収1000万円~1200万円」と「年収1200万円以上」の平均貯蓄額を見ていきましょう。
- 年収1000万円~1200万円:平均2400万円・中央値1280万円
- 年収1200万円以上:平均3892万円・中央値1500万円
平均値はすべてのデータ数を足してその個数で割った数値であることから、極端に大きな値(または小さな値)があった場合、その数字に偏る傾向にあります。
そこで、世帯年収1000万円以上の貯蓄割合も見ていきましょう。
3.1 世帯年収1000万円以上の貯蓄割合
金融広報中央委員会の同調査から「二人以上世帯の年収1000万円以上の貯蓄割合」を確認したところ、貯蓄ゼロの割合も少なくないことがわかりました(1000~1200万円未満世帯で11.5%、1200万円以上世帯で9.7%)。
一方で、年収1000万円超世帯の半数以上が貯蓄額が1000万円以上となっています。
平均だけを見ると貯蓄額が多くなっているように見えますが、年収1000万円以上の世帯が必ずしも十分な貯蓄を持っているとは言い切れず、実際には貯蓄がほとんどないという世帯も一定数いるようです。
年収1000万円を「憧れ」とする見方もありますが、一概に「高収入」とはいえず、貯蓄に回せない世帯もいる現状があるといえます。