2024年9月17日金融庁が公表した「NISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」によると、2024年6月末時点でNISA口座数は2427万6789口座、買付金額は10兆1341億4752万円となりました。
今年から始まった新NISAは、投資未経験の人でも少額から始められることもあり口座数、買付金額も増加傾向にあります。
銀行に預けていれば安全性は高いですが、低金利時代のため資産の増加は見込めません。そのため貯蓄から投資への動きが活発になっています。
今回は、60歳代の貯蓄額や平均年金月額を見ていきましょう。
1. 貯蓄の平均・中央値は?|60歳代(単身世帯)
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」をもとに、60歳代(単身世帯)の貯蓄額について見ていきましょう。
- 金融資産非保有:33.3%
- 100万円未満:8.5%
- 100~200万円未満:4.7%
- 200~300万円未満:2.8%
- 300~400万円未満:4.3%
- 400~500万円未満:2.4%
- 500~700万円未満:3.5%
- 700~1000万円未満:2.8%
- 1000~1500万円未満:6.6%
- 1500~2000万円未満:4.5%
- 2000~3000万円未満:8.0%
- 3000万円以上:15.1%
貯蓄ゼロ世帯を含む、60歳代(単身世帯)の貯蓄事情を見てみると、貯蓄額が二極化していることがわかりました。貯蓄が1000万円以上ある世帯は34.2%いる一方で、貯蓄ゼロの世帯も33.3%、ほぼ同じ割合で存在します。
平均貯蓄額は1468万円ですが、中央値を見ると、210万円にまで下がります。
物価高により、多くの世帯の家計が家計が圧迫されるこんにち。老後は年金と貯蓄だけで乗り切れそうか、不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
老後の収入源として公的年金(国民年金・厚生年金)がありますが、60歳代の平均的な受給額はいくらくらいでしょうか。次章で詳しく見ていきます。